三浦さん、日向君に告白しちゃった…。


日向君は…どんな返事をするの…?


流れる沈黙。


時間が止まってるんじゃないかと思うほど、長く感じた。




「俺、三浦のこと……」


少し間を置いて、言葉を発した日向君。


しっかりと三浦さんを見て話す姿を見たら、胸が苦しくて…


その先を聞くのが怖くなって…


「………っ…」


私は、逃げるようにその場から離れてしまった。


「はぁ……。」


教室に戻り、席に着いた途端…溜め息が零れる。


二人のことが気になったから体育館まで行ったのに、肝心なところを聞かないで帰って来るなんて、私…何やってるんだろう…。


どんよりと沈んでいると、程なくして授業の始まりを告げるチャイムが鳴り響く。


それと同時に教室に戻ってきた日向君。


席に着いて、すぐに授業の準備をする彼の姿を見つめた。