君に夢中で恋してる*


お昼を食べ終えた後、しばらくボンヤリと窓の外を眺めてたけど…


午後の授業が始まる時間が近付き、空き教室を出た私。


自分のクラスに戻ろうと、廊下を歩いていた時だった。


えっ…。


思わず、足を止める。


なぜなら、10メートルほど先にある廊下の突き当たり。


そこを横切っていく、日向君と三浦さんの姿が目に映った。


あっちは、体育館の方向…。


もうすぐ授業だけど、どうしたんだろう…?


急に速くなる鼓動。


胸がザワザワし始めた。


なんだろう…。


すごく、気になる……。


無性にそう思った私は、廊下の突き当たりを曲がって、体育館の方に足を進めた。