「いいなぁ…。俺も星愛ちゃんから御守りもらいてぇ…。今度、大会がある時には頼んで作ってもらおうかな。」


「そんなの、絶対ダメに決まってんだろ。」


御守りを凝視する碧に素っ気なく言葉を返す。


冷ややかな視線をぶつけると、碧はフッと吹き出すように笑った。


「…分かってるよ。今のは冗談だから気にすんなって。相変わらず、夏綺の嫉妬は怖いな。」


「…冗談には聞こえなかったけどな。」


疑いの眼差しを向ける。


コイツのことだ。


俺が何も言わなければ、マジで椎名に頼みそうな勢いだもんな。


「まあまあ、そう言うなよ。あっ!それより、さっきは…星愛ちゃんと何してたわけ?」


「さっき?」


「ほら、俺が夏綺を呼んだ時。二人で何か話してるみたいだったじゃん。」


碧の言葉に、ドクン…と心臓が大きな音を立てて鳴り響いた。