「私、日向君に…あの時の自分の気持ちを話すよ…。ちゃんと伝えるね…。」


好きだから…。


初恋の大切な男の子だから…。


モヤモヤした状態でいるのは…やめよう。


このまま逃げてたら、その分…後悔が募りそうな気がするから…。


「頑張って!私は星愛の恋…ずっと応援してるから…!」


美波は私の手を取って、ギュッと握り締める。


その気合いの強さに圧倒されてしまった。


「う、うん…ありがとう。でも、恋は…上手くいくか分からないよ…。私の印象、日向君の中で悪くなってるだろうから…。」


「えっ…?」


「それでも、改めて…告白はする…。きっとフラれると思うけど、この想いだけは…ハッキリ伝える。そうじゃなきゃ、悔いが残りそうだから。」


将来、“あの時…ああしておけば良かった”なんて…。


どんなに後悔しても、過去に戻ってやり直すことなんか出来ない。


だから、今を大切にしなくちゃ…。


心の中で決意を固めていると、美波はクスッと微笑ましそうに笑った。