誰…?
不思議に思いながら首を傾げると…
「こんばんは!」
「こ、こんばんは…。」
いきなり、ニコッと爽やかな笑顔で挨拶され、私も何となく言葉を返した。
ただ、挨拶しようと思っただけ…なのかな?
なんて思っていると、男の子は笑顔のまま言葉を続けた。
「君、一人で花火大会に来たの?」
「い、いえ…。同じクラスの子たちと来たんですけど、ちょっと…はぐれてしまって…。」
「へぇ、そうなんだ…。これだけ人が多いと、はぐれちゃうのも無理ないよね…。」
「は、はい…。」
うんうん、と納得してる男の子に生返事をした。
とにかく早く合流しなくちゃ…。
みんなと…
日向君と…
花火を見たい…。
「あ、あの…。私、クラスの人たちを捜したいので、失礼します……。」
男の子に軽く頭を下げて、その場を離れようとしたけれど…
「あっ、待って…!」
手首の辺りを掴まれ、呼び止められてしまった。


