「あっ、ママ…!」
私の隣で女の子が声をあげる。
そして、やってきた女性にギュッと抱きついた。
やっぱり、この子のお母さんだったんだ…。
「ふぇっ、ママぁ…!」
「優美…ここに居たのね…。本当に良かった…。」
女の子を抱き締めるお母さん。
ホッと安心したような笑顔だ。
無事、会えて良かったなぁ…。
笑みを零すと、不意に女の子が私の方を見つめた。
「ママっ、このおねえちゃんが、いっしょにママをさがしてくれてたの…。」
その言葉に、女の子のお母さんも私に視線を向ける。
「そうだったんですか…。ご迷惑おかけして、すみません…。本当に、ありがとうございました…。」
深々とお辞儀をされ、私はフルフルと首を横に振った。
「い、いえいえ…。私は大したことしてないですから…。会えて良かったですね…。」
「はい…。何度、お礼を言っても足りないぐらいです…。ありがとうございました…。」
再度、頭を下げる女の子のお母さん。
すると、その様子を見ていた女の子も、私にお辞儀をした。
「ママとあえたのは…おねえちゃんのおかげだよ…。おねえちゃん、ありがとう…。」


