よし、頑張って捜そう…!
とは言っても、これだけたくさんの人で賑わってるわけだし、やみくもに捜しても見つからないよね…。
そうなると、まずは…。
私は女の子の潤んだ目を見ながら、口を開いた。
「お母さんと…はぐれた場所って…ここ?」
そう訊ねると、女の子はフルフルと首を振る。
「ここじゃないの…。わたあめのところ…。」
女の子は小さな手で指差した。
わたあめの屋台の辺りかぁ…。
場所を確認した私は、女の子の手を優しく握った。
「それじゃあ、わたあめの屋台の前に行ってみよっか…。お母さん、捜しにくるかもしれないから…。」
きっと、この子のお母さんも必死に捜してるはず…。
はぐれる前まで、一緒に歩いていたところとかに捜しに来る可能性…充分あるよね…。
コクンと頷く女の子に微笑みかけながら、ゆっくり歩く。
わたあめの屋台の前に着くと、キョロキョロと行き交う人たちに視線を向けた。
女の子を捜しているような人は見当たらないけど…
しばらく、ここに居た方がいいかな…。
移動しちゃうと、入れ違いになるかもしれないし…。
私は、女の子の隣にしゃがむと、繋いでいた手を小さく揺らした。


