あっ、あの子だ…。
5歳ぐらい…だろうか。
頬を真っ赤にして泣いている。
気になった私は、女の子の傍に駆け寄ると、同じ目線になるようにしゃがんだ。
「どうしたの…?」
声を掛けると、女の子は涙をいっぱい溜めた目で私を見つめる。
「ママ…どこっ…?」
「お母さんと…はぐれちゃったの…?」
私の質問に、女の子は泣きながらコクンと頷いた。
そっか…。
泣いちゃうのも無理ないよね…。
「…ふぇっ、ママ……」
ポロポロと零れ落ちていく大粒の涙。
女の子の頭をゆっくり撫でながら、私は微笑んだ。
「それじゃあ、お母さんのこと、一緒に捜そっか…。」
放っておくことなんて、出来ないし…。
「いっしょに、ママを…さがしてくれるの…?」
「うん…!」
私は、女の子の頬をつたう涙を拭いながら、笑顔で頷く。
すると、女の子は少しだけ笑顔を浮かべてくれた。


