「美波ってば、声が大き過ぎ…。みんな見てるよ…。」


「あっ、ごめんごめん…。ついついテンション上がっちゃって…。」


謝る美波だけど、顔はニヤけたまま。


とても嬉しそうな表情だ。


「誕生日デートかぁ〜。二人の関係が、そこまで進展していたなんて、ビックリしちゃったよ〜!」


「し、進展!?」



「うん!二人でご飯食べたり、買い物したり…。おまけに日向君からプレゼントまで貰ったんでしょ?かなり親密な関係になってるじゃない…!」


「…………。」


そう…なのかな…?


日向君と私の距離、だんだん近くなってきてるのかな…?


もし…本当にそうだとしたら、すごく嬉しいな…。


トクントクン…と鼓動が軽やかに弾む。


思わず笑みが零れてしまった。