いつものように、たくさんの女の子たちに囲まれている日向君。


やっぱり、すごい人気だなぁ…。


だんだん群がる女の子たちの人数も増えてる気がするし……。


ボンヤリと眺めていると、美波がそれを遮るように顔を覗き込む。


「星愛ってば、また日向君のことを見てる…!私と話すよりも日向君を見ていたいってわけねっ!」


「あっ、ご…ごめんね…。そんなつもりじゃ……」


ツンと口を尖らせる美波に謝ると、すぐにニコッとした笑顔が返ってきた。


「……な〜んてね!星愛が可愛い顔して、日向君をポォ〜っと見つめてたもんだから、ちょっと意地悪なこと言いたくなっちゃったのよ…!」


「も、もう…!美波ったら…。」


今度は私が口を尖らせる。


すると、美波は“ごめんごめん”と笑顔で言いながら、手を合わせた。