彼、御崎緋色は周りよりはちょっとモテるくらいで普通の男子高生。


そんな彼の彼女、矢向若は見た目はフランス人形みたいで可愛い女の子。


だけど中身は一癖…いや、何癖もある女子高生。


そんな二人の日常。





ガンガンと嫌がらせかとでも言いたいくらいに太陽が照りつける暑い気候のなか、全力でサッカーをやる。


勉強が苦手な俺からすれば体育の授業は少ない息抜きのうちの一つと言える。


ただ、この暑いなかサッカーっていうのはちょっときつい。


まあスポーツは好きだしサッカーが特別に嫌いなわけでもないけど。


だけどほぼ走っているわけで、正直ぶっ倒れるやついるんじゃないかって思う。


そんなことを考えながらサッカーをやっている俺は少しばかり余裕があるんだろう。


「緋色っ!」


名前を呼ばれた俺は仲間のチームからのパスを軽々しく受けとった。


その瞬間突き刺さるんじゃないかってぐらいの視線を感じた。