ーーーーー……
ーーー……
「あー、一弥くん、すごいよね~」



「走んの、速かった」



「え、なに栞菜、一弥くんが好きになったか?」



「いや、それは、な……」



「そうかぁー、大丈夫っ私、栞菜の事、応援するっ」



「あの~、希歩~..」



希歩は、横澤 希歩(よこざわきほ)



すごく可愛い。



可愛いっていうか、美人?



性格もいいし、頭いいし、運動もできる。


島田くんと、お似合いだ。



がら。



「あーっちぃー」



「お、一弥!お疲れさーん」



「さすがに10周はキツかったろ?」



「陸上部なめんなー」



「俺も陸上部だから」



「そんな、キツくなかった」



「まじ!?」



「おう」



「すっげーな、一弥」



「お前は、もっと鍛えろ」



10周がキツくないとか、すご!



私だったら、10周は無理っ



「あ、宮里」



「はい?」



「さっきは、サンキュ!」



「え?」



「見張っててくれて」



「それは」



「センコーが頼んだとしても、きてくれてサンキュ!」



「あ…はい」



「んな、改まったような言い方すんなよっ」