「“お兄ちゃん”か……」 ―誰…なんだろ。 夢に出てきた、 “お兄ちゃん”って…。 “16歳になったらまた会える” 顔も名前も……それどころか、 この世に存在してるのかさえ 危うい、“お兄ちゃん”は、 夢の中でそう言っていた。