「菜未? もしかしなくても、寝ぼけてる?」

“寝ぼけてる”

その言葉でハッとした。




―――そうだった。


あたしは昨日から、

いなくなったお姉様……
“菜未”の“代わり”で。





歩依じゃなくて菜未として、
この人……大和さんと、
結婚したんだっけ……。