「俺も、風呂入ってくるから。適 当にテレビでも見てていいよ」 「はい」 適当に…か……。 ―あたしは、 “適当”がわからない。 これを、“やらなきゃいけない” 嫌でも…やる。 ―そういう“義務”の中で、 お人形のように生きてきたから… わからない。