* * *



「ホントに、あのまんま、大きく
なったんだね。純粋で真っ白で…
全然変わってない」

菜未…否、歩依が倒れた翌日。
大和は社長室で1人の女と、
言葉を交わしていた。


「まぁ…そうだよな。すげぇよ。
つか、びっくりした。あの家庭環
境で、よくこんな純情に育ったな
…。って。どんな特殊な育て方し
たんだよ、って感じ?……つか、
ちょっと待て。一緒の家に住んで
て、今の感想、どういうことだよ」