「お姉…「菜未がいなくなったと いうのは、本当か!?」」 慌ただしく 部屋に入ってきたのは、 お父様だった。 「入籍は明日なんだぞ!?なぜ今さ ら…」 「どうしましょう?あなた」 「今さら取り消すなんて、わが社 の信用に関わる」 「ですが…「本当のことなど、言 えるハズがないだろう?それは君 も、わかっているよな?」」 「………はい」 ―――なるほど…ね。