最強女総長

ヒロちゃんは鋭い質問をしてきたが、あたしが答えにくいとわかったのか質問を変えてきた。

「男できたんか？あー！俺の零弥がぁ…」

とか言って泣き真似をするヒロちゃん。

「はぁ…できる訳ないでしょ。つーか、作んないけど。邪魔なだけ。」

あたしは、もぅつくんないんだ…大事な人の命を奪ってしまったあたしに人を愛する資格なんてない。

「あれはお前が悪いんじゃねぇ。自分を責めんな。」

ヒロちゃんはあたしが考えてる事が分かったのか慰めた。

「あっ！ヤベェ…もうすぐ龍がくる…」

ガチャッ

「大翔！！遅ぇんだよ！！」

いきなり入ってきた龍がヒロちゃんを怒鳴った。

あっ、またこの人たち紹介してなかった。

ここの理事長してるのが魁条大翔（かいじょうひろと）龍綺三代目総長だった。
それで、さっき入ってきた男の人は霧条龍（きりじょうりゅう）龍綺三代目副総長をしていた。

「あっ、零弥さん！！久しぶりじゃないっスか！！」

龍はあたしに敬語を使う。龍とは初代総長の響（ひびき）のときの知り合いだ。
龍はその時はまだ下っ端だったからいまだにあたしに敬語を使う。

「うん、久しぶり」

その後、
ヒロちゃんたちと話していたら

キーンコーンカーンコーン

鐘が鳴った。

「これ、始まりじゃないの？教室行かなくていいの？」

教室には行かなくていんだろうかという疑問が生まれた。

「ヤベッ、龍！お前の教室だ。零弥を頼んだぞ。」

焦ったヒロちゃんが龍に頼んでいた。

「りょーかい。じゃ、行きましょうか。零弥さん。」

あたしは龍と一緒に理事長室を後にした。