最強女総長

ガチャッ

あっ、ノックするの忘れた。まっ、いっか。

ガバッ

視界が真っ暗?

なんで?

「零弥ーー!!久しぶりー!!会いたかったーー!!」

ん?だれ?

私の前には顔を覗かせる綺麗な顔の男の人。

「誰?」

思ってたことを聞いてみた。

「え?冗談だよね?零弥が俺のこと忘れるなんてないよね?」

だから誰だよ!!

「名前名乗れよ!!」

切れてしまった。

「わぁー!!怒んないで!!名乗るから!!」

うるせぇ…

「で?誰?」

切り替えて聞いてみた。

「…魁条 大翔(かいじょう ひろと)」

魁条大翔ね。大翔、ひろと、ひろ…

「ヒロちゃん!?」

ヒロちゃんってあのヒロちゃん!?

「こんなとこでなにしてんの!?」

「やっと思い出したか。なにしてんのって理事長だけど。」

ふーん。理事長ね。理事長…

「えぇー!!!あの頭の悪かったヒロちゃんが!?大丈夫?!この学校!?」

あのヒロちゃんが理事長ならこの学校は潰れかねない。

「学校は潰れねぇーよ。ひでぇーな。相変わらず零弥は。」

あたしの悪口を冷静に返したヒロちゃんは隣に座るように促した。
「でもなんでこの学校にきたんだ?」

「………」