「零弥、こんな所でなにしてんの?」

あっ!!そうだった!理事長室行かなきゃ!

「あのさ!理事長室どこ?教えて!」

ヤバい!急がなきゃ!

「理事長室かぁ。俺が案内したげる。」

?コイツが案内すんの?

「二階堂が、案内すんの?」

マジかょ。大丈夫か?

「うん。俺じゃ不満?」

いゃ、不満じゃないけどさ…

「ううん…」

はぁ…

「じゃ、行こうか。」

響駕はニッコリ笑って前を進んでいく。

5分くらいすると…

「ここだょ。」

なんか異様に綺麗な部屋の前に着いていた。

「ありがと。二階堂。」

よし、これで終わり。

「あのさ、零弥。二階堂じゃなくて響駕って呼んでよ。」

二階堂が困ったように言った。

名字で呼ばれるのに過去が関係してるのかな?

なんか抱えてる。偽りの笑顔を作る原因になってるのは響駕が抱えてる闇か。

「わかった。響駕ありがと。」

すると響駕は嬉しそうな顔をした。

「どう致しまして」

これは本物の笑顔だ。

「じゃ、行くね。」

私は、響駕と別れて理事長室にはいった。