戻りまして今。
アタシは葵の発言に未だ驚いているわけで。
葵って顔にださないから、分からなかったよ。
「…告らないの??」
「えっ…無理無理!!」
葵は大袈裟に否定して、首を振った。
「なんでさ〜?」
「だ、だって私だよ!?」
いやいや、葵さん。
葵さんは頭良いし、中学生とは思えない程大人っぽくて美人で魅力的ですよ。
どこに欠点があるのか教えて欲しいくらい!!
「大丈夫!上手くいくって!!」
「えー…」
葵は、依然として不安げ。
「あっ、じゃあさ!今度タッくんに好きな人いるか聞いてみない??」
「む、無理だよぉ…怖いもん」
珍しく、葵が弱気だ。
「んもぅ…アタシが聞いたげるよ!」
「まじか…」
「アタシに任せなさい♪」
アタシはフフンと得意気に言った。