「星哉はいいけど、美月に彼氏…。」


自分で、彼氏って言って落ち込んでるし。


「海都には、うちがいるじゃん?」


「まぁな。」


…どーでもいいみたいな返事。


「好きって言ったくせに!」


「えっ? 空羅が好きだけど? 」


「じゃあ、kissして。」


「はぁ? 美月達いるし。」


バカ、海都のバカ!


「泣くなよ!」


海都の声が聞こえた瞬間、kissされた。


「泣かないし! って、やばいよ!」


時間をみると、花火に間に合うかギリギリの時間だった。


「マジだ! 花火に遅れる!」


「海都、美月抱っこして~!」


「おう!」


星哉を抱っこしながら、鍵を閉めた。


「車開けて~!」


「美月、パパの横がいい~!」


「星哉、早く乗れ!」


なんて騒ぎながら、みんな無事に車に乗った。


なんとか、花火大会に間に合いそう。