涙で視界がぼやけてきた時だった。


バァ~ン


夜空一面に花が咲いた。


「きれ~い!! ねっ、海都!」


「あぁ、メッチャ綺麗。」


ドキッ


今の海都の優しい顔…やばい。


花火どころじゃないよ!


バァ~ン


花火の音が、心臓の音を消してくれる。


「本当に綺麗だな。」


「うっ、うん!」


ドキッ


また優しい顔になった!


やっぱり、花火の音よりやばいかも!


海都、好きだよ。


心の中で呟きながら、花火を見てた。