「だから、来ないって(笑)」


「誰が来ないって?」


ドカッ


体が軽くなった。


「大丈夫か!?」


目の前をみると、海都がいた。


「えっ…海都!?」


嘘…なんで!?


「おい、大丈夫か?」


「うっうん。 大丈夫!」


助けてくれた。


「ありがとう~(泣)」


海都はうちを抱きしめてくれた。


子供を泣き止ますように優しく。


「じゃあ、行くか!」


「えっ、どこに?」


泣き止みかけた頃、海都が言った。


「祭りだよ。 行きたくねーの?」


「行く! 行きたい!」


うちは海都と再び手を繋ぎながら、お祭り会場へと向かった。


「海都、ありがとう!」


「別に…(照)」


「海都はヒーローだよ♪」


「はぁ!? …どーも。」


照れながらお礼を言う海都。


今思えば、ピンチの時はいつも海都が助けてくれた。


海都は、うちのヒーローだね☆