「嫌です! 」


「おい、龍やめろよ。」


「嫌だぁ。 女の子の泣き顔、好きなんだよね。」


怖い…。


この人、何をする気なんだろう。


「龍!」


「うるせーよ。」


そう言って、京夜という人を殴った。


「ちょっ、何してるんですか!?」


「んっ? 邪魔だからさ。」


やばい。


この人強すぎる。


「龍…!」


バキッ


「キャー!! 大丈夫ですか!?」


でも、京夜という人は起き上がらなかった。


死んじゃってないよね…?


「平気だよ~。 ちょっと意識が飛んでるだけだから。」


「離して!!」


ニヤニヤ笑いながら近付いてくる。


恐怖だけが、心を支配した。