嫌な予感がする。


「じゃ、一緒に回ろうよ!」


予感があたった。


「いや、友達が待ってるんで。」


「いいよ~! 友達も一緒に回ろうよ!」


しつこい…。


「でも、友達は女じゃないんで!」


「男友達なのか?」


「えっと…。」


「友達じゃなくて、俺らと回ろうよ! なっ、京夜!」


京夜っていうんだ。


「いや、彼氏じゃねーの?」


彼氏…?


海都が?


「えぇ~、彼氏持ちなの?」


「いや、違います…やばっ!」


そこは素直に、


『彼氏持ちです♪』

って言うべきだった(泣)


「あんた…バカだな。」


京夜という人が、うちに向かって言う。


自分でもそう思います。


「じゃ、俺と付き合おうか!」


「いや、無理です!」


「いいじゃ~ん!」


そう言って、腕を掴まれた。