「もうやだよぉ(泣)」
海都、助けて。
ガサ…ガサガサ
「えっ…だっ誰!?」
「こんばんわ~!」
私の前には2人の男がいた。
「あんた、可愛いな。」
「可愛くないです。」
「えぇ~、メッチャ可愛いのに!」
1人は、すごく軽い。
「あぁ、可愛い。」
もう1人は、なんか軽い雰囲気だけど…女子が苦手そう。
「あの、お祭り会場ってどこですか?」
女子が苦手そうな方に近づいてみる。
「あっ、あぁ。おい、龍!」
やっぱり女子が苦手なんだ。
少しずつだけど、後ろに下がってる。
「なんだよ~。」
「祭り会場って、どこだよ?」
「会場? 何、会場に行きたいの?」
「あっ、はい。」
龍と呼ばれる人は、うちの返事を聞いてニャっと笑った。