花ちゃんはまだお絵かきをしていた。 「花ちゃん、何描いてんの?」 「ママ!」 「ママ…」 まだこんなに小さいからお母さんのこと恋しいだろうな。 「ママのこと好き?」 「大好き!」 「そう。」 俺は花ちゃんの頭を撫でた。 お絵かきした紙がそこら中に散らかっている。 「花ちゃん、お絵かきはいいけど散らかしちゃ…」 散らかってる紙を寄せ集めながら、俺は目を疑った。