世界をあげる


「…隣しか部屋ないんよ。」

「だからって!」

花ちゃんは笑ったまま利一さんの服を引っ張った。

「りーちゃん、私どこでもいいよ?お店でも廊下でも。」

「…。」

「…花の部屋はちゃんとあるんよ。こっち。おいで。」

利一さんは花ちゃんの手を引いて澪さんの部屋に連れていった。