世界をあげる


利一はもやもやしたまま家に帰った。

「…ただいまー。」

「おかえりー!利一、この子らと遊んであげてー。」

「…おん。」

託児所の子どもたちを見て思った。

もしかしたら自分もここに預けられていたのだろうか。そしてそのまま迎えが来なかったのかもしれない。

いつもみたいに楽しく遊ぶことはできなかった。