世界をあげる


「…開けてみる?」

「…おん。」


『幸平さん、葉子さん、いきなり申し訳ありません。
私の代わりにその子を育てて頂けないでしょうか。
私にはその子を育てる力がありません。
勝手だとは思いますが、どうかお願いします。

その子の名前は利一といいます。でも、役所には申請していないので、変えてもらってかまいません。
誕生日は4月4日、血液型はOです。』

幸平は静かに手紙を読んだ。