パチリと目を覚ますと、午後6時だった。

この時間にはもう母は帰ってきているはずだ。

起きあがろうとしたその時、うごめく何かが視界に入ってきた。

「きゃああ!」

でかい蜘蛛だ。

「無理無理無理!きもい!ぎゃあ!こっちくんな!」

逃げようとするが、ドアの方に蜘蛛がいるため出れない。

「ぎゃああ!ママー!助けてー!」

半べそをかきながら母を呼ぶ。

「どうしたの!?」

慌てて母はかけつけた。