翌日の葬儀は晴れた。 太陽が眩しい。 涼くんは今日も泣いていたけど、葬儀のあとには涙が止まっていた。 「じいちゃんを安心させないけんけん、いつまでも泣いてられん。」 と俺に言った。 そのときの涼くんの表情は、誰よりも凛々しくてたくましかった。 「涼くんは強いね。」 「じいちゃんの孫やからな。」 涼くんは笑った。