-次の日。

いつもと同じように教室の自分の席についた。
机の中から1通の手紙が出てきた。
イヤな予感・・・
そっと手紙を開くとそこには“コウ〟と書いてあった。
~夢へ~
昨日のことなんだけど・・・。
スミマセン。
他にいい人がいると思うから。今まで通り友達ってことで。
~コウ~

あぁ~昨日のこと。やっぱり間に受けてしまったの~!
5時間目の理科絶対気まずいよ。

ー理科の時間。
運が悪いことに理科では3人班。
コウ君はいつもと様子が違う。そりゃあ気まずいと思うよね。
・・・
もうコウ君と話せないかも。
もう一人の班員、鈴木まりちゃんと話すことにした。
まりちゃんと話していたその時、
私の大嫌いなム・カ・デと言う名の虫が足元を通過。
「ハゥッ!」自分でも驚くほど大きい声が出た。

ーブッ(笑
「声おっきいな。てか驚きすぎ。」
口を閉じたままだったコウ君が笑いながら言った。
空気が軽くなった気がした。それから少しずつ普通に話せた。
50分間の授業はあっという間に過ぎた。

教室に戻る途中、紗季に[結果報告]をした。
「なんか、普通に話してくれたんだ。」
「良かったじゃん。でも王様ゲームなんてするもんじゃないね」
「そうそう。コウ君に悪いことしたなぁ」