奈美ちゃん?
信じたなかった。こう君に好きな人
がいるなんて。
まりちゃんとこう君が話してる間、
どうしよう。そればっかり考えていた。

ただ、私はこう君に言った。
「がんばってね。応援してるよ。」
それしかいえなかった。
6時間目が終わり教室に戻った。

窓辺から紗季が私を呼んだ。
紗季の隣は落ち着くな。
そう思ったら涙が出た。

泣きながら私は紗季に話した。
「私、応援なんてできないのに応援するっていちゃった。
嫌われたくなかったから。好きなのにどうすることもできなかった。」

紗季は泣き止むまでずっと隣にいてくれた。