少しずつでも確実に
こう君との距離を縮めていきたい。
そんな事を考えていた。  
                     
ところが、ある日

大変な事が起こった。
うわさ好きの女子の3人組がこう君に
好きな人がいるという話をしていた。
うそだと思いたかった。

6時間目の理科の時間。私は勇気を
もって聞くことにした。
「こう君。好きな子がいるの?」
いきなり聞かれて驚いていたが、
少しして、話し出した。
「うん。」
確かにそう言った。
その会話を聞いていたまりちゃんが
「えっ誰々?」といってきた。


こう君は頬を赤らめながら
「誰にも言うなよ」
「奈美だよ。」