ー理科の時間。

いつものようにさえない先生。そして、わたしの近くには・・いつものようにかっこいいコウ君テンションは上がってきてはいるけど、絶対顔には出さない。
イヤこの場合出せないと言ったほうが正しい。
そうです。今日まりちゃんは風邪で休んでしまったのです。

やばい。これじゃあ緊張しすぎておかしくなりそう。
理科の先生が「今日は実験をします。」と指示を出し実験用具の準備をし始めた。

ガスバーナに粉をかけてみる。線香花火の応用だそうだ。
粉は火に触れた瞬間キラキラ綺麗に輝いた。
「それじゃ、電気を消してみます。」先生はそう言って電気を消した。
私の心臓はさらに早くなった。
真っ暗になった。クラスメイトの声しか聞こえない。
コウ君はとっても楽しそうだった。
「めっちゃきれいだな。」
「うん。すごっくキラキラしてる。」
光に照らされたコウ君の顔についみとれてしまった。
今日すごくいい日。
なんか夏祭りの花火を思い出すな。そう思ったとき、
「こういうの好き?」コウ君が聞いてきた。
好き?っていう言葉に以上に反応してしまう。
「うん。」
「もっと大人になったら、カレ・カノでこれの大っきいのみてるんだろうな。」
「うん。」
私はその言葉を聞いて切なくなった。
やっぱり私とじゃ嫌なのかな?

電気がついた。
「夢、顔赤いぞ。」近くの席である紗季が小さい声で行ってきた。
軽く頬をふくらませた。