「お金あるなら、コンビニで」
「上がらせてはくれないの?」
やだよ!なんで、そうなるの。
「知らない人を上がらせるほど優しくないの。」
そう言えば、知らない人ね。っとしばらく考え込む目の前の人。
「なら、これでいい?」
掴んだ手首をクイッと引っ張った瞬間、自分の唇が熱くなるのを感じた。
「…ん……ッ」
見開く私に理解出来たのはさっきまでとは比べ者にならないくらい顔が近くにあるってことだけ。
「上がらせてくれる?」
「、何で……ッ」
「キスした仲だろ?」
口角を上げて微笑む姿に唖然とした。
信じらんない。
会って数秒の人とキス、するなんて。
