だから、もう逃がさない。






「───ッ!?」


名前を確認すれば、登録した記憶のない人の名前が出る。



"翔"


確かにそう書かれていて、驚いた私はそのまま勢いでメールを開いた。




"いつ帰って来んの?"



なんともシンプルに書かれた内容は目を疑うもので。


聞きたいことが一気に浮かび上がってくる。



……まさか、また家に?



嫌な予感がして、そのまま返信しないまま慌てて教室を出た。