短い時の中で

「聞いたよ。昨日の事」




雄も新も私に目も合わせる事も無く淡々と話を続けていく




「オマエには関係ねェだろ」



さっきまで、雄に合わせていた視線フイっと背けると
私の手首をとって玄関の扉を開ける




「えっ・・・新?」


「ふーん逃げるんだぁ」


後ろからかうような雄の声が聞こえるが新は無視して歩いていく