「ぎゃ―――っ!!」
無理やりお化け屋敷に連れ込まれた私は悲鳴をあげた。




「・・・大丈夫かよ。そこまでお前がこういうの苦手だったとわな。」


遊園地のベンチで泣きそうになってる私に新は苦笑した。





「大丈夫じゃないし。だからイヤだって言ったのにぃ。」

「ごめんごめん。そこまで何が恐いわけ?」

「暗いし、あぁいう所って本当に出るっていうしぃ。」




「あ~はいはい。飲みもんでも買ってきてやるよ」
新は自動販売機に向かって歩き始めようとしてピタっと止まった。



「し「新?」
私が新に声をかけようとすると、誰かの声によってさえぎられた。




え・・・?



「・・・・楓・・・・」
新はボソっと口をひらいた。


・・・・カエデ?誰?



新の視線の先に目を向けるとそこにはすごく美人な女の人の姿があった。