みつおくんへの想いに気づいた私。
毎日みつおくんのことを考えるようになった。
一番の友達のよしえに言いたいと思ったが、同じ青年部だからか、言えなかった。

7月に入り、毎日練習が始まった
毎日会える…!とても楽しみになった

雨の日、マンションの駐車場で練習していた。
新メンバーのゆうに皆で踊りを教えてると

「まなみはもう完璧?」

「え、あ、はいっ」

いきなりみつおくんが話しかけてきた。
とても驚いたよ。だって、隣り同士にいるわけもなくて
少し遠い距離から話しかけてくれたから。

そして休憩中…

「そーだ、高校生組、最近テストあったろ?どーだった?」

う…、テストの話題、出ますか…。

「私保健、赤点でしたぁ」

隣に居たあいが言う。

「保健で赤点とかww まなみは?」

みつおくんが言った。

「えっと、理科、赤点でした」

「馬鹿だな、お前らww」

みつおくんに気持ちがなければ、ムキになって「うるさい!」とか
言ってたかもしれないけど、今じゃ言い返さず、ニヤけてしまう。

「あ、そういえば、時間ってロンドン中心なんですね!」

私が話題を変えた。

「そうだよ。」

「東京の時差が…+9でしたっけ?-5でしたっけ?」

「ん、まあそんな感じ」

「最近習いましたっ!」

「…プッ、お前可愛いなぁ」

「えっ」

みつおくんにいきなり言われた「可愛い」
すごくビックリした。

「なんかこいつ可愛くね?”最近習いましたっ”だってww」

馬鹿にしてるんだろうけど、すごく嬉しかった。

「好き」と言う気持ちに気づくと、こんなにもドキドキするんだね。