なんとか、衣装も無事決まり、6月に入った。
6月は毎週土曜日に練習がある
私は毎週練習に行った。
毎週、練習にはみつおくんの姿があった。
そして、私が練習に遅れてきた日

「遅れてすいません。」

「お、遅かったじゃん」

「私、いいことしてきたんです!」

「ほー、何何?」

「友達が、国語のテスト勉強するって言ってて、けど、勉強の為のプリントをなくしちゃったみたいで、それをコピーしてとどけに言ってたんです!」

「へー、お前偉いやつだな!男?」

「へへっ、いや女ですよ」

「偉いなぁ」

褒められたことに正直、とても嬉しかった。
なんかみつおくんと話してると嬉しくなる…。


「よし、練習終わり!」

練習が終わり、少し皆で雑談していた。

「まなみまだ彼氏できねーの?」

「できないですよっ悪いですか?」

私の通っている高校は、商業で、中々出会いがなかった。

「おせぇなーお前ww」

馬鹿にしたように言うみつおくん

「うっうるさい!」

ムキになる私。

「…お前ら仲いいよなー」

まさくんがニヤニヤしながら言ってきた
そう言われると何故か照れる。

「…そうかな?」

みつおくんは平然とした顔で言った
…そうだよね、私はあまり人と話すの苦手だけど
みつおくんは教師になれるほど、話すの上手いんだから

何故か落ち込む自分がいた

毎週毎週、練習に私は行った。

そして、


「今日は集まりが悪いなー」

団長が困った顔をして言った。
そこには、団長、ヒロさん、あい、中二メンバー
姿しかなかった。

いつもはもう少しいるのに…。

「あれっ?今日みつおくんいないですね」

毎週来てたみつおくんの姿がなかった

「あいつ、忙しいんだろ」

何故か、急に寂しくなった。
なんだろう…この気持ち…。

「…。」

練習中、私は何故か声が出なかった。

「どーしたまなみ、元気ねぇな」

ヒロさんが話かけてきた

「そんなことないですよ!」

自分でも、元気を出す力がなかった。

「そかぁ、声ちゃんとだせよー」

「はーい・・」

周りを見渡した。

そして、わかったんだ。




みつおくんが好きなんだって…。