2012、祭りに出て3度目の夏が来ようとしていた。

5月中旬、団長からメールが来た。

「お疲れ様!来週の土曜日に、本番の衣装決めるから、来れる人はマンションの集会所まで来てください。」

今年から、衣装が変わるらしい。

「わかりました!」



そして、土曜日

「えーと、今日集まってもらったのは衣装について、色々決めようと思ったので…」

団長が仕切り始めた。
団長が言うに、去年の衣装は浴衣で、きつく締めるため
動きづらく、着付けにも時間がかかり、暑い中踊るため、体調が悪くなる人が出てくるために
今年から衣装を楽なのに変えるらしい。

「これを見てどれがいいか決めて」

団長から渡された衣装の本、たくさんあった。

「わー!これ可愛い!」

あいとさきは可愛い衣装を指差した。

「…俺ら大人が着るってことも考えてな^^;;」

確かに、青年部は大人の男性、女性から、中高生男女がいる。
そして予算も考えて皆で決めた。

「…なかなか決まらないな…」

予算、見た目でいいのがなく、話し合いは1時間経過した。

「とりあえず、休憩!」

お気楽な団長が休憩をとった。
大人たちは煙草を吸ったり、仕事の話をしたり。

「ねぇまなみ」

「はい?」

みつおくんが話しかけてきた。

「お前は彼氏いないの?」

「いないですよ^^;」

彼氏いない歴、1年だった。笑

「お前男遊びとかしねーの?人生つまんないじゃんww」

「っ…。みっみつおくんみたいにチャらくないですから!」

みつおくんは女遊びしてんのかなぁ?
と、ずっと考えていた。

「俺チャらくないしーw俺、忙しいし」

「みつおくん教師でしたっけ?すごいですね」

そう、みつおくんは今年から教師になったらしい。

「おう、めんどくさいよ、授業とかめんどいしなー」

「じゃあなんで、教師になったんですか?」

「ん?…んー、なんでだろうなww」

携帯をいじりながら笑った。