祭りに出て、2度目の夏が来た。
この時私は受験生。
7月、順調に練習していると
「今年、お前らは受験生だから毎週水曜日は練習休みな」
団長が気を使ってくれた
「え!?受験生とかいいですよ!私は毎日練習したいです!」
よしえが言った
「でもなぁ…すこしくらい勉強しんと」
「大丈夫ですって!」
よしえは下がる気配がない。
「練習に熱心なのは分かる。だけど、青年部のせいで落ちたりしたら困るのはお前と俺らだ」
「…分かりました…」
よしえがやっと下がった。
相手は私たちのことを考えて言ってくれたから
よしえもあんなに言わなくてもいいのに…
内心私は思っていた。
勉強と両立させながら、練習に行った。
よしえとあいは、フレンドリーで、色んな人に話しかけてるのと裏腹に
私はあまり自分から話せずにいた。
そこにみつおくんが来た
「まなみってさ」
「はい?」
「なんか、3人の中で一番礼儀いいよな」
「え?そうですか?」
「うん、俺はそう思う」
そう言ってどっか行ってしまった。
このころは、みつおくんへの気持ちはこれっぽっちもなかったから
何も思わなかった。