集合場所まで戻る道のりは
花火をやったとこから少し
距離がある。
皆で歩いて帰ってる途中
私は自転車をひきながら
歩いていた。

バサッ…

「?」

私の自転車のカゴに
白いシャツを誰かが
いれた。

「よし、1番に着こうぜ」

そう言ったのは
たかやくんだった。

「…あ、はいっ」

「ニケツするぞー」

私の自転車はニケツする場所がないタイプのものだった。

「どうやって…」

「お前がサドルに乗って俺は立ちこぎするわ」

「いやいや!!私重いんで逆にしましょ!!」

私はたかやくんをサドルに招いた

「…しゃーねぇなぁ」

たかやくんはサドルに乗り
私は立ちこぎした。

「ひゃっほーう!!おい!!皆見やがれ!!俺らが1番に着くからなあ」

たかやくんは何故か
テンションが上がっており
歩いてる皆に自慢していた。

「…お前の髪いい匂いする」

ドキッ

「わわわ私臭いんでやめてくださいっ」

たかやくんは私の
背中に顔をつけていた
…恥ずかしい…
私は鼓動がはやくなった

「いい匂いするぞ?」

たかやくんの馬鹿…

そして集合場所に着き、たかやくんを降ろした。

「まなみ、ありがとな」

「はいっ」

珍しく真剣にありがとなと
たかやくんは言った。

後から皆も集合場所に着いた。

「おいみつお!!うらやましいだろっ?」

たかやくんはみつおくんに
自慢した。

「ん?何が?」

「ふんっ羨ましがってるよこいつ」

たかやくんは笑った

「?」

みつおくんは?マークを浮かべていた。

…やっぱたかやくん、気づいてるんだね。
私がみつおくんのこと
好きだって…