私たちはたくさんの種類の
花火をやり、楽しんだ。

もう花火の残りわずかの時
皆で線香花火をした。

私は、皆のやっている姿を
撮っていた。

たまたまベンチのほうを見たら
たかやくんがベンチで
寝そべっていた。

「たかやくーんっ見てくださいこれ!」

私は花火をやっていない
たかやくんに線香花火の写メを見せた。

「お?線香花火か?」

「そうです、綺麗に撮れたんです」

我ながら上手く撮れたほうであった。

「……ちょ、お前ここ座れ」

たかやくんが真剣な表情で
ベンチの右側をぽんぽんと
叩いた。

「あ…はい…」

私は座り、たかやくんの
ほうを見た。