「さんきゅ」

みつおくんは笑顔で言った。
隣に座っている…
顔がにやけてしまうほど
嬉しかった。


「ほらほら!余るくら食え!」

団長が大量の焼きそばを持ってきた。

「え、多過ぎですよ!」

焼きそばがテーブルに
こぼれるほど大量にあった

「まなみ全部食えー!ひゃっひゃっひゃ」

…完璧酔ってるよ…

焦っている私を見てみつおくんが

「まなみ、んっ」

みつおくんが焼きそばを
箸で持ち、私の顔に近づけてきた

「え」

これって…これって…
カップル定番の「あーん」
とゆうやつですか!?

心の中でテンパった

「ほらっ」

ドキドキ…

私はその焼きそばを食べた。

「おいしい?」

「はい…とっても」

心臓破裂寸前…

「お前らラブラブじゃーん!」

まさくんが冷やかす
それに反抗すると思ったら
みつおくんは何も言わなかった

「…」

私も何も言わなかった。

それから何事もなかったかのように
皆でワイワイした

「まなみーい、俺こんなに酒呑めないから一緒に飲むかあ」

既に酔っているみつおくんが言った。

「ははっいいですよ」

缶のお酒を半分みつおくんが呑み、私に差し出した

この行為が、とても嬉しかった。

だって、前に聞いたんだもん

“みつおは間接キスが嫌い“

って…