みつおくんから彼女の話をされてから
私は今まで通りみつおくんに接した。
そんなある日…

太鼓の叩く順番を待っている時
私の前にみつおくんがいた。

いつも通り他愛のない話をしていると

「俺さー、手小さいんだよね」

みつおくんが手を差し出した。

「そうですか?そんなことないと思いますよ。」

近くにいたさきとよしえもこちらを見た。

「ちょ、さきはデカいよな、手」

みつおくんが苦笑いで言う。

「そうなんですよw私デカいんですよー」

みつおくんとさきが手を合わせたら確かに
さきとあまり変わらなかった。

「よしえも見してみ」

「…私は普通ですよ」

合わせてみたら、少しよしえのほうが小さかった

「まなみは?」

私と合わせたら、よしえと同じくらいの差だった。

「…やっぱ俺小さいかなぁ」

「手を繋いだら大きさ分かりますよ」

「…よしえチャラ」

みつおくんがさきと手を繋ごうとした。

「やめてください。」

さきは拒否した。

「…よしえ」

「…」

よしえも手を引っ込ませた。
確かに、よしえもさきも彼氏いるから
拒むのは当たり前だよね。

「んっ」

みつおくんは私に手を差し出した。
ここで私が拒んだら嫌われちゃうよな。
私、彼氏いないし

ギュッ

私は手を繋いだ

「////」

すごく恥ずかしかった

「…。」

「お前ほんといい奴だな。」

みつおくんが笑顔で言った。

「俺、手つないだのめちゃ久々だよ」

喜んでくれるならいいんだ
恋人じゃなくても
触れられたなら、私はそれで幸せ

「ふふ//」

「ははっ」

さきもよしえもびっくりしてたな…。

少しは縮まったかな?1㎝でも…。