みつおくんには、彼女がいた。
6月の上旬に、その話は聞いていたが、その時はまだあまり
みつおくんに対して、あまり気持ちがなかったから
何とも思わなかった。
けど、改めて聞いて、胸が痛かった。
7月上旬

「はーあ」

みつおくんがため息をついていた。

「…」

私はあえて無視した。

「ああああー…」

みつおくんが異様にこっちを見てため息をついていた

「…どうしたんですか?」

「んー、彼女ー」

「彼女さんとなんかあったんですか?」

「…聞いてくれる?」

「はい」

本当は嫌だったけど、みつおくんと話しかった。

「彼女にあんま連絡取ってなくて、向こうから頻繁にくるんだけど、すぐメールで喧嘩になる。」

「そうなんですか…逢ったりはしないんですか?」

「逢いたいよ、けど向こうが時間作ってくれんの」

「そうなんですか」

「もー浮気すんぞ!」

「それはダメですよw」

「ははっ、まぁ頑張るわ」

「頑張って下さい」

「ん、ありがとな」

みつおくんは笑顔で言った。
この瞬間、思ったよ、こうやって私に彼女の事を話すってことは
私は恋愛対象じゃないって。
私は女として見れないって。
いいんだ、こうやって近くに居れば
近いようで、すっごく遠いね
もう、いいんだ。相談してくれるだけで

もう、いい。